【大学院生必見】研究開発職として採用されるために気をつけるべき3つのこと

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就職活動

就活の時期になると、慌てて色んな会社の説明会に行きまくり、就職サイトで応募しまくって面接を受けまくる。そして、とりあえず通ったところに入社…

そんな人って毎年いますよね。

急いで決めた就職先は、やりたいことと企業が求めることのギャップが大きい可能性があり、早期退職に繋がりかねません。

私の場合、大学院を卒業してから化学メーカーの研究職としてキャリアをスタートして、これまで3年継続して勤務していますが、学生時代の知り合いには、企業とマッチングできず早期退職した例をちらほらと聞きます。

そこで今回は、研究開発職として働きたい大学院生に向けて、説明会や面接で会社に聞いておきたいことや、面接でアピールしたい内容を解説したいと思います。

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同じ職種でも、仕事の範囲は企業によって大きく異なる

ここからは、メーカーで働くことを想定して解説します。

研究開発職といってもその範囲は幅広く、特許など知的財産を調査する部署もあれば、大学のような基礎研究を行う部署(素材の合成など)、応用研究を行う部署(デバイス作製などの評価系)があり、やることは大きく異なります。

場合によっては、生産技術や工場のオペレーションまでを研究開発の部署が担うこともあります。

私は中小の化学メーカーで研究職として働いていますが、在籍する研究部の職務内容は多岐に渡っています。

具体的には、前述した知的財産の調査からサンプルの合成、工場の生産スケールで製造するための生産技術、そして実際に、工場で設備の運転まで全て実施しています。

これは、実は中小企業に特有のことで、大企業になればなるほど職務内容は細かく分断されています。

中小企業の職務内容が多岐に渡っているのは、単に人が少なく仕事が回らないからですね。

しかし仕事内容が広範囲になることにより、すぐに仕事の全体像が見えてくるといった利点もあります。

逆に大企業では仕事の全体像が見えるまで時間がかかるかもしれませんが、業界の最先端の知見をいち早く入手できるという意味では利点ですね。

中小企業の研究開発はゼネラリスト、大企業の研究開発はスペシャリストと言えます。

自分が将来どのようになりたいかを想像して、入社する企業規模を選択すると良いと思います。

本当に研究開発職としての採用か

研究開発職として入社したいのに、いざ入社すると、別の部署に配属になってしまった、、、

ということがないように、本当に企業が研究開発職として人材を求めているのか見極める必要があります。

企業の中には、求人の職種欄に研究開発職と明記しているにも関わらず、入社すると別の部署で何年も研修が必要で、研究開発ができないといった悪質なケースもあるようです。

従業員との面談で詳しい話を聞く

これを回避するために必要なことは、「従業員との面談」です。

実際に研究開発の部門で働く従業員の話を聞くことはとても重要で、話を聞くことで具体的な仕事のイメージが掴みやすくなると思います。

可能であれば、管理職などの立場の人がいないところで話を聞けるのが好ましいです。

入社してからのスケジュールや仕事内容について詳しく聞いておきましょう。

面接での質問内容によって、企業が求めている人材が分かる

もう1点、企業が本当に研究開発職として人材を採用しようとしているかどうか判断できる箇所があります。

それは面接での質問内容です。

私が学生時代に就職活動をしていたときの話ですが、とある企業では、研究開発職での採用面接であるにも関わらず、面接官は研究内容には一切触れてきませんでした。

代わりに部活や研究以外に頑張ったことなどを聞かれました。

これは、研究能力は求めていないということになります。

つまり、研究開発職として採用する気がないということですね。

このように考え、私は面接時に研究内容をしっかり聞いてこない会社の選考は進めませんでした。

そのような会社に入社した知り合いは案の定、研究開発職として働くことができていません。

なので、面接時にはどのような質問内容が中心になっているかによって、企業が求めている人材を判断することができます。

研究能力のアピール

研究開発職として人材を求めている企業を見つけたら、今度はその企業に自身の魅力をアピールをしなければなりません。

魅力といっても、あくまで「研究開発職」としての魅力なので、性格が明るいとか、そういうことではなく、論理性や提案力があるといったことをアピールすると良いです。

自己PRは、研究活動の中での経験をしっかりと盛り込んだ内容にしましょう。

ちなみに、私の勤務先の企業では、論理性、提案力に加えて、計画力を重視しています。

研究開発の仕事を進める上では必須の能力ですね。

面接では、研究内容のプレゼンがあり、質疑応答で論理性、提案力、計画力を判断されました。

当然ですが、自分の研究内容は何を聞かれてもパーフェクトに答えられるようにしておきましょう。

逆に、上でも述べましたが、研究内容を詳しく聞いてこないような企業は研究開発職として学生を採用するつもりがないので注意です。

研究開発の能力についてアピールできたら、それを会社でどのように活かしていけるかアピールすることができたら、採用までぐっと近づくことができます。

企業の苦手としている部分や、これから力を入れていきたいと考えている部分はしっかりと説明会などで把握しておき、自分の能力を活かすことができるとアピールしましょう。

まとめ

今回、研究開発職を目指して就職活動する際に気をつけておきたいことを解説しました。

一口に研究開発職といっても、業務内容の範囲は企業によって大きく異なることを理解することが重要でした。

また、企業が本当に研究開発職として人材を求めているか判断すること、研究開発の場で活かせる経験を面接でアピールすることも重要です。

是非とも自分の希望にピッタリあった企業を見つけて、就職活動を成功させて欲しいと思います。

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