トルコリラ投資:含み損>得られるスワップ

FXには、株式でいうところの配当のようなものがあります。それは、「スワップポイント」です。

通貨を売買する際に、その通貨間で金利に差があると、その金利差分が売買時の損益に影響します(受け取りの場合もあれば支払いの場合もある)。

その金利差分がスワップポイントで、例えば円のような低金利の通貨で米ドルのような高金利の通貨を買うと、売りの際に金利差分の金額が得られるという仕組みになっています。

スワップポイントが大きい通貨の組み合わせはズバリ、 トルコリラ/円 です。

トルコリラを10,000通貨保有すると、例えばアイネット証券では、115円/日のスワップが得られます。

年間では115×365=41,975円です。

ちなみに、円でトルコリラを10,000通貨保有する場合、1トルコリラはだいたい20円なので(2019.2現在)、200,000円で10,000通貨を保有することになります。

これは一見オイシイ投資のように見えますが、実態は異なります。

下のグラフを見てください。

トルコリラチャート

これは、過去10年間のトルコリラ/円のチャートです。

これが示すのは、トルコリラの価格自体が下落しているということです。

ざっくり計算すると、過去10年間で100円→20円まで下がっているので、8円/年のスピードで下落しています。

このままいけば3年後にはトルコリラは0円になってしまいますね(笑)

仮に10,000通貨保有している場合、年間で8×10,000=80,000円の含み損が出ることになります。

年間で得られるスワップが41,975円の計算なので、

トルコリラは、含み損>得られるスワップ  となります。

トルコリラの高スワップ狙いで投資を始めると痛い目を見そうですね。

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