ロスカットレート確認方法
FXを始めるにあたって、ロスカットレートを確認しておくことは非常に重要です。
しっかりとロスカットレートを確認して、十分に口座維持率を上げておきましょう。
私は豪ドル円B40、最大ポジション数26で運用しているので、この設定を例に挙げて計算してみます。
300,000円を口座に入れてループイフダンを開始する場合を想定します。
下の表が計算式になります。ポイントを1つづつ押さえていきます。
①約定価格
私が豪ドル円で取引を始めた時は84円だったので、84円からレートが下がる場合を想定します。
B40なので、0.4円毎に買いポジションが増えていきます。
②通貨数
最小の取引数は1,000通貨になっており、私はその最低取引通貨で運用しているので、ここでも1,000通貨で計算することにします。
③合計額
レートと通貨数をかけると、実際にそのレートのポジションをいくらで保有しているか(合計額)が分かります。
④評価額
84円でスタートして70.8円まで下落した場合を想定します。
84円で保有したポジションは、10.4円下落すると損切りされます(最大保有ポジション数が26なので、0.4円間隔でポジションを保有すると26×0.4=10.4)。
84円で保有したポジションは、10.4円下落すると、(84-10.4)×1000-84×1000=-10,400円の含み損が出た状態で決済されます。
この調子で83.6円のポジション、83.2円のポジション、、、と損切りされていきます。
この損切りは、70.8円まで下落した場合、81.2円まで(70.8+10.4=81.2)まで損切りされ続けます。
81.2円から70.8円までの間は、ポジション26個の範囲内なので、含み損のみとなります。
81.2円から70.8円までの含み損は、
70.8×1,000-81.2×1,000=10,400
70.8×1,000-80.8×1,000=10,000
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このような要領で含み損がいくらになるか計算していきます。
⑤含み損合計
ここは評価額のところで算出した含み損を合計したものです。
⑥口座残高
これは最初の口座残高(300,000円)から含み損の合計額を引いた値になります。
⑦証拠金
証拠金は1ポジションあたり3,300円で計算しています。
・証拠金の考え方
例えば豪ドルが82.5円の場合、1,000通貨で運用するので82,500円分の豪ドルを保有していることになります。
FXは25倍のレバレッジまでかけれるので、82,500/25=3,300円となります。
1ポジションあたり、最低でも3,300円口座に入れておかないといけないわけですね。
ポジションは26個より多く持たない設定なので、3,300×26=85,800円より証拠金の合計額が多くなることはありません。
シミュレーション結果
レートが70.8円のときの口座残高を見ると、証拠金の合計額とほぼ同じですね!
ということは、70.8円よりもレートが下がると強制ロスカットになってしまいます。
過去10年のレートでは、リーマンショックのとき(2008年)は55円くらいまで下がっていますし、先日(2019年1月)のアップルショックでは70.2円まで下がっています。
300,000円で豪ドル円B40を運用するのはリスク高いですね!
同様に計算してみたところ、1,000,000円あればリーマンショック級の暴落でも耐えられることが分かりました。
少なくともアップルショックぐらいは耐えられるくらいの口座資金は確保しておきたいところです。
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