化学メーカーで危険物を取り扱う際、 作業監督者は危険物取扱者の資格を持っていないといけません。
危険物取扱者資格の【甲種】は、消防法で定められている全ての危険物の取り扱うことができる資格なので、この資格を持っていれば、化学メーカーでは重宝されます。
私は学生時代にこの資格を取得して、履歴書に書くことができたので就活のときから役立ちました。
この資格は合格率が低く、例年合格率は3割程度に留まっているので、一般的には比較的難しい資格として捉えられていますが、コツさえ掴めば案外簡単に取得できます。
危険物甲種は取っておきたいけど、難しそう・・・
勉強のコツさえ掴めば、大丈夫ですよ!
今回は、危険物甲種取扱者の資格を簡単に取得できる勉強方法について解説します。
勉強方法の概要
勉強時間
化学の知識がそこそこあることが前提ですが、30~40時間くらいは用意しましょう。
期間は1ヶ月くらいで良いと思います。
学生なら勉強や研究活動の合間、社会人なら仕事の合間に平日1時間くらいの勉強時間を確保できれば十分です。
おおまかな勉強の流れ
試験内容は、法令、物理学・化学、危険物の性質の3項目に分かれています。
まずそれぞれの内容を参考書で流し読みします。
ここでは覚える必要はなく、「へえ~、こんなものがあるんだ」くらいに思っておくだけで良いです。
一通り読み終えたら、今度は過去問を解いていきます。
その後、間違えたところは参考書で読み込みます。
特に重要なのが、この「過去問を解く」作業です。
過去問を解くことによって、問題の出され方の特徴が分かってきます。
参考書の細かいところまで覚えるのは無理なので、過去問で練習しながら覚えていくのが効率良いです。
参考書は、テキストと問題集がセットになっているものが良いです。
問題の傾向は毎年そんなに変わらないので、過去に受験した人が周りにいるなら、参考書は借りても大丈夫です。
法令
法令はこれまで化学を勉強してきた人でも初めての内容が多く、とっつき辛いです。
しかし内容をしっかり理解すれば解けるので、丸暗記する必要はありません。
合格ラインは6割ですが、8割くらい取れるように勉強しておくことをオススメします。
物理学・化学
化学を勉強している学生でも、ここの項目を舐めてはいけません。
私の職場の先輩に大学院博士後期課程を修了した(理学博士)人がいるのですが、この項目で落ちていました(笑)。
出題の内容としては、学部生レベルの物理・化学ができれば解けますが、油断はせずしっかり勉強しておきましょう。
問題数は10問で、他の項目と比べて少ないので、1つのミスが命取りです。
できればここは満点を取っておきたいですね。
危険物の性質
この項目は、それぞれの危険物の性質を細かいところまで暗記しないといけないので、一番難しい項目だと思います。
暗記が苦手な人はここを勉強する時間を長めに取っても良いと思います。
問題数は20問で、他の項目と比べて多いので、比較的ミスは許される項目になりますが、なんとか6割取れるようにしましょう。
まとめ
危険物【甲種】取扱者試験を効率よく勉強する方法を解説しました。
過去問を解いてしっかり練習することが重要です。
また、各項目にも特徴があるので、得意・不得意に合わせて柔軟に勉強時間の配分を考えるようにしましょう。
効率よく勉強して、危険物甲種取扱試験を短時間で一発合格しましょう!
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