化粧品メーカーといえば、就活生に人気のある業界として有名ですね。
化粧品メーカーに就職したい!
特に、普段私たちが店舗などでよく目にする化粧品メーカー(資生堂、カネボウ、KOSEなどのブランド)は、消費者の目に届く最終製品を販売しているため知名度が高く、非常に倍率が高くなります。
そのため就職するのは至難の業といえます。
一方、これら有名企業に知名度は劣るものの、化粧品の製造技術に特化した事業を行なっている会社もあります。
それは化粧品のOEM( original equipment manufacturer)と呼ばれる会社で、化粧品の受託製造をしている会社です。
OEM(オーイーエム、英: original equipment manufacturer)は、他社ブランドの製品を製造すること、またはその企業である。 日本語では「相手先(委託者)ブランド名製造」、「納入先(委託者)商標による受託製造」などと訳される。
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この化粧品OEMは。先ほど挙げた大手化粧品メーカーに比べると就職難易度は高くないですが、注意しておくことが何点かあります。
就職する前に知っておいて欲しい話を紹介します
今回は、化粧品OEMに就職する際に注意しておきたいことを解説します。
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研究開発の内容
化粧品OEMの研究開発は、基本的には化粧品の処方を開発する仕事です。
処方開発って?
処方開発とは、化粧品の原料の種類や配合比率を変えながら、望みの特性をもった化粧品を開発することです。
一部の会社では独自に化粧品素材を開発しているところもありますが、それらは植物から有効成分を抽出するといった方法です。
これは大手化粧品メーカーのような化学的なアプローチでする研究とは異なっています。
化学的アプローチとは、有機合成によって素材の化学構造を変化させることだよ。化学構造を変化させることによって、目的の性質を生み出すんだ。
一口に化粧品の研究開発といっても、その内容は企業によってかなり異なっているので、しっかり確認しておくことが重要です。
①処方開発 原料の種類や配合比率を変化させて、望みの性質を引き出す
②素材開発 化粧品の原料を植物から抽出したり、化学的に合成する
研究開発の実際
工場勤務をする場合がある
化粧品OEMの会社は、基本的には化粧品の製造会社なので、研究開発員と言えども、会社が保有している製造設備をしっかり知っておかなければなりません。
素材の性質を知っているだけでは仕事はできません。
製造設備を知らないと、会社でどんな製品を作ることができるのか分からないですからね。
そのため、化粧品OEMの会社では、まず初めに工場での研修があります。
工場の研修は力仕事があるので、特に男性がする場合が多いです。
え、全然イメージと違った!ずっとラボで実験すると思ってた!
研修は就活時に思い描いていた仕事内容とは大きく異なるので、そこで会社を辞めてしまう人も中にはいるようです。
ある会社に入社した人はこんなことを言っていました。
「まず1年間は工場で実際に手を動かして製品を製造して、そこから処方開発の部署に移ることができると聞いて入社したのに、実際は何年も工場で働いている人がいたので、先が不安になり辞めた」
驚きですね・・・
職務内容でウソをつく会社は総じて従業員を大事にしていない会社なので、早めに辞めることができて良かったです。
それにしても、1年間でさえ研修期間としては長すぎるように感じますが、いつまで工場で働くか分からないとなると、それはもう地獄と等しいですね。
また、化粧品の工場は非常にクリーンな環境が求められ、異物対策をしっかりしておかなければなりません。
そのため、監視カメラが設置されていることがあります。
従業員にとっては、監視カメラの存在は大きなストレスになります。
見張られているみたい・・・
このように、化粧品の工場で働くことは結構シンドイです。
就職活動の際は、工場での研修内容をしっかり聞いておきましょう。
AIに代替される可能性がある
化粧品OEMの研究開発でする仕事は、化粧品の処方を開発することだと前項で述べましたが、次はその処方開発の将来性について言及します。
化粧品の処方開発は、企業が保有している大量のデータベースに基づいて行ないます。
そのデータがあるからこそ、これまでに開発した処方を改良しながら、顧客の要求する品質の化粧品をスピーディに開発することができるのです。
しかし逆を言えば、
将来的には人が処方を考えなくても、機械が自動的に処方を提案してくれるような仕組みになっていく
これは香水の業界でも同じで、今は調香師が経験と勘を頼りに香水を調香していますが、そのうち初心者でも思い通りの香水を作ることができるようになっていくでしょう。
そうなってくると、非常に簡単に、安く化粧品を開発することが可能になるので、店頭に並ぶ化粧品の価格はどんどん安くなります。
一方、化粧品はブランドで決めている消費者もいます。
そのような消費者はブランドへの信頼があるので、値段は多少高くても買うでしょう。
化粧品メーカーは製品に付加価値をつけることが難しくなり、ブランド力のある化粧品メーカーから安く買い叩かれることになります。
ブランド力のある会社とそうでない会社の力関係は、今後どんどん開いていく
ブランド力のない会社は、生き残っていくことが厳しい時代になってきます。
最後に
化粧品OEMの研究開発の仕事を紹介しました。
就職する際は職務内容をしっかりと確認して、入社前後のギャップが極力出ないようにしておきましょう。
また、業界の将来性についても考慮して就職先を決めるようにすると良いと思います。
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