ループイフダンって何?分散投資するには?
私はアイネット証券のループイフダンでFXの自動売買をしています。
ループイフダンとは、通常の裁量取引のFXとは異なり、設定した値幅で自動的に新規注文と決済注文を繰り返してくれるシステムです。
私が運用している通貨ペアは、以下の4種類です。
B40(AUD/JPY), B40(CAD/JPY), B20(AUD/NZD), S80(EUR/JPY)
簡単に説明すると、B=Buy(購入)、S=Sell(売却)、数字=値幅、()内は通貨ペアを指します。
設定の詳細については、下記記事をご参照ください。
私の現在の運用設定は、買いのループイフダンの割合が多く、円高時に大きな含み損を抱えてしまうことが欠点です。
うまくリスクヘッジするためには、運用する通貨ペアを増やすことと、買いと売りのバランスを調整することが大切です。
そこで今回は、ループイフダンでリスクヘッジをするためにはどのように考えて設定すれば良いのか、私の設定を例にして解説します。
候補の通貨ペア
候補として、レンジ相場(値動きが横ばいになっている)の通貨ペアとなっているペアを選びました。
・NZD/USD
・AUD/USD
・NZD/JPY
・USD/JPY
それぞれの通貨ペアについて、①「買い」、「売り」どちらで稼働する方がが良いか、②リスクヘッジは可能か、③スワップは適正かの3点で検討します。
NZD/USD
NZD/USDのチャートを下図に示します。
①レートはレンジの下半分に位置しているので、今後上昇することを予想して「買い」ループイフダンが良いと思われます。
②現在AUD/NZDを運用しているので、NZD/USDを運用するとNZDの値動きに対するリスクヘッジになります。
③スワップは10,000通貨あたりー30円/日です。マイナススワップは精神的にキツイです…
AUD/USD
AUD/USDのチャートを示します。
①レートはレンジの下半分に位置しているので、こちらも今後上昇することを予想して「買い」ループイフダンが良いと思われます。
②現在AUD/NZDを運用しているので、AUD/USDを運用するとAUDの「買い」注文が被ることになります。AUDが下落した際に2倍のダメージです。
③スワップは10,000通貨あたりー30円/日です。こちらもマイナススワップです。
AUD/USDはあまり魅力的な通貨とは言えませんね
NZD/JPY
①レートはレンジの上半分に位置しているので、今後下落することを予想して「売り」ループイフダンが良いと思われます。
②NZD/JPY「売り」は、
→AUD/JPY「買い」、CAD/JPY「買い」、NZD/USD「買い」に対してリスクヘッジ
→AUD/NZD「買い」に対してリスク
となります。
③スワップは10,000通貨あたりー48円/日です。こちらもマイナススワップです。
USD/JPY
チャートを示します。
①レートはレンジの上半分に位置しているので、今後下落することを予想して「売り」ループイフダンが良いと思われます。
②現在AUD/JPY, CAD/JPYをそれぞれ「買い」で運用しているので、USD/JPYを「売り」で運用すると、円高の際のリスクヘッジになります。
NZD/USDを「買い」で運用する場合は、USD/JPYの「売り」はUSDが上昇した際に2倍のダメージを受けます。
③スワップは10,000通貨あたりー85円/日です。こちらもマイナススワップです。しかも他の通貨と比較してスワップ額が大きいです。
まとめ
現在運用している通貨ペア
B40(AUD/JPY), B40(CAD/JPY), B20(AUD/NZD), S100(EUR/JPY)の4種類に対して、今後運用する通貨ペアとして相応しい組み合わせを検討しました。
通貨ペア | 売買方向 | 売買リスクヘッジ | スワップ |
NZD/USD | 買い | 〇 | -30 |
AUD/USD | 買い | × | -31 |
NZD/JPY | 売り | △ | -48 |
USD/JPY | 売り | △ | -85 |
各通貨の値動き(円高、ドル高など)のリスクを回避するためには、NZD/USD「買い」が適していることが分かりました。
スワップを考慮すると、次いでNZD/JPYが適した通貨ペアになります。
今回解説したリスクヘッジの考え方は、応用可能です。
状況に合わせて適切にリスクヘッジができるようになりましょう!
コメント